角田裕毅が、2026年F1第13戦イタリアGPに出走することが正式に決まりました。
角田がF1レースへ出場するのは、8月のオランダGPに続いて2戦連続です。
今回も背景にあるのは、Red Bull Racingのアイザック・ハジャーの手首の負傷です。
ハジャーがイタリアGPを欠場するため、Racing Bullsのリアム・ローソンが再びRed Bullへ昇格。
そして空いたRacing Bullsのシートに、テスト兼リザーブドライバーを務める角田裕毅が入ります。
つまり今回のドライバー変更は、
ハジャーが欠場
↓
ローソンがRed Bullへ
↓
角田裕毅がRacing Bullsへ
という流れです。
2025年末にF1のレギュラーシートを失った角田にとって、再び実戦で自分の力を示す大きなチャンスとなります。
角田裕毅、イタリアGPへの出走が正式決定
F1公式は2026年9月2日、イタリアGPでのRed Bull系2チームのドライバー体制を発表しました。
Red Bull Racingでは、
マックス・フェルスタッペン
リアム・ローソン
の組み合わせ。
Racing Bullsでは、
アービッド・リンドブラッド
角田裕毅
の2人が出走します。
角田がRacing Bullsで出走するのは、前戦オランダGPに続いて2戦連続です。
Racing Bullsも公式SNSを通じて、角田がイタリアGPでチームのマシンをドライブすると発表しています。
なぜ角田が再びF1に出走することになった?
きっかけは、Red Bull Racingのアイザック・ハジャーの負傷です。
ハジャーはF1のサマーブレイク中に手首を負傷し、8月21~23日に行われたオランダGPを欠場しました。
そのためRacing Bullsのリアム・ローソンがRed Bullへ移り、空いたシートに角田裕毅が起用されました。
Red BullはイタリアGPについても、
「ハジャーは順調に回復しているが、不必要なリスクは取らない」
という方針を示し、復帰を見送っています。
その結果、オランダGPと同じドライバー構成がイタリアGPでも継続されることになりました。
ハジャーの怪我は「手首の負傷」
Red Bullの公式発表では、ハジャーの状態について「夏休み中に負った手首の負傷」と説明しています。
一方、AutosportやMotorsport.comなど複数の海外モータースポーツメディアは、ハジャーがサマーブレイク中のボクシングセッションで手首を骨折したと報じています。
ハジャー本人はオランダGP期間中、腫れはなく、日ごとに可動域が戻っているとして、モンツァでの復帰に期待を示していました。
しかしRed Bullは、将来的な影響を避けるため慎重な判断を選択。
イタリアGPについても欠場することになりました。
モータースポーツでは、怪我からの早すぎる復帰がその後のキャリアに影響するケースもあります。
ハジャーはMotoGP王者マルク・マルケスからも、復帰を急がないようアドバイスを受けたことが海外メディアで報じられています。
オランダGPでF1へ復帰した角田
角田裕毅は2025年シーズン終了後、F1のレギュラーシートを失いました。
2026年はRed BullとRacing Bullsのテスト兼リザーブドライバーとして活動。
F1のレースウイークには帯同していたものの、レースへ出場する機会はありませんでした。
そこへ突然訪れたのが、ハジャーの負傷によるオランダGP出走のチャンスです。
角田にとって実戦復帰は約8か月ぶり。
しかも今回乗るRacing Bullsのマシンは、2026年の新レギュレーションで開発されたマシンです。
角田自身も復帰初日の走行後、
「すべてがルーキーのように感じる」
と話していました。
それだけ2025年まで乗っていたマシンとは異なる環境だったということです。
復帰戦オランダGPは11位
それでも角田は、オランダGPで安定した走りを見せました。
予選は12番手。
決勝では11位でフィニッシュしました。
ポイント獲得圏内は10位までなので、わずか1つ届きませんでした。
一方、チームメイトのアービッド・リンドブラッドは12位。
角田は急きょ起用された代役ながら、決勝ではチームメイトを上回っています。
F1公式もオランダGP後、角田について、
「F1のレーダーへ自らを戻した」
という評価の記事を掲載しました。
レギュラーシートを失ったドライバーが、急きょ与えられたチャンスで存在感を示した形です。
角田にとって重要な2戦目
そして今回のイタリアGP。
角田にとっては、オランダGPよりもさらに重要な週末になる可能性があります。
理由は単純です。
今回は最初から、
「自分がレースへ出場する」
ことが分かった状態で週末へ入れるからです。
オランダGPでは直前に出走が決まり、限られた準備時間の中で2026年型マシンへ適応する必要がありました。
しかし今回は前戦で、
マシン特性
タイヤ
操作系
チームとのコミュニケーション
スタート手順
レース中の戦略
などを一通り経験しています。
角田自身もオランダGP終了後、
「100%やれることはやった」
という趣旨のコメントを残しています。
モンツァでは、その経験を生かしたさらなるパフォーマンスが期待されます。
舞台は超高速サーキット「モンツァ」
イタリアGPの舞台となるのは、アウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ。
F1でも特に平均速度が高いサーキットとして知られ、
「Temple of Speed(スピードの神殿)」
とも呼ばれています。
長いストレートと強いブレーキングが特徴で、低ドラッグ・低ダウンフォース寄りの特殊なセットアップが使われます。
オランダGPのザントフォールトとはマシンに求められる特性が大きく異なるため、角田にとっても新たな挑戦になります。
ただし、今回はすでにRacing Bullsの2026年型マシンを1戦経験済み。
オランダGPよりも一段階踏み込んだ走りができるか注目です。
ローソンもRed Bullで2戦目
角田だけでなく、リアム・ローソンにとっても今回が重要なレースになります。
オランダGPでは急きょRed Bullへ昇格し、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして出走。
予選8番手から決勝7位に入り、6ポイントを獲得しました。
限られた準備時間でRB22へ適応し、しっかり結果を残しています。
そのためイタリアGPでは、
Red Bull
フェルスタッペン/ローソン
Racing Bulls
リンドブラッド/角田
という興味深い布陣が再び実現します。
ローソンと角田。
どちらも2025年にRed Bullのレースシートを経験し、その後状況が変わったドライバーです。
2人がそれぞれ異なるマシンでどんな結果を出すのかも、今回のイタリアGPの見どころになりそうです。
岩佐歩夢もFP1に出走
さらに日本のF1ファンにとって注目なのが、岩佐歩夢です。
Red BullはイタリアGPの金曜日FP1で、マックス・フェルスタッペンに代わって岩佐を走らせる予定です。
そのため金曜日のモンツァでは、
角田裕毅
岩佐歩夢
という2人の日本人ドライバーがF1マシンを走らせることになります。
岩佐はFP1のみの出走ですが、日本人ドライバー2人が同じF1セッションを走るという点でも注目です。
角田にとってF1復帰へのアピールになるか
今回のイタリアGPで最も注目したいのは、角田がこのチャンスを将来につなげられるかです。
2026年はレギュラーシートを持っていません。
しかしオランダGPで突然復帰し、11位。
そして続けてイタリアGPへの出走が決まりました。
F1公式も、オランダGPでの走りによって角田が再びドライバーマーケットの視界へ入ってきたと評価しています。
もちろん1~2戦の結果だけで将来が決まるわけではありません。
それでも、F1では実際のマシンで結果を示せる機会そのものが非常に貴重です。
しかも今回は、
2026年型マシンで2戦目
↓
前戦より準備時間あり
↓
超高速モンツァ
↓
世界中のチームが見ている
という舞台です。
ハジャーの怪我をきっかけに突然巡ってきたチャンスですが、角田にとっては再びF1レギュラーシートへつながる可能性を示す重要な週末になりそうです。
FORGRAFT LABとしても、角田裕毅のイタリアGPでの走りを追っていきたいと思います。
参考・出典
- Formula 1公式|Liam Lawson to replace Isack Hadjar again at Red Bull as Yuki Tsunoda continues to substitute for Racing Bulls in Monza
- Formula 1公式|Red Bull confirm Isack Hadjar to miss Dutch Grand Prix as Liam Lawson steps up and Yuki Tsunoda returns
- Formula 1公式|2026 Italian Grand Prix
- Formula 1公式|Yuki Tsunoda admits “everything feels like I’m a rookie” after Dutch GP return
- Autosport|Red Bull to keep Dutch GP driver line-up for Monza with Hadjar still injured
- Motorsport.com|Isack Hadjar to miss Italian GP as Yuki Tsunoda returns to Racing Bulls
- Motorsport.com|Isack Hadjar shares injury update as he targets Italian GP Red Bull return


