神戸市・落合クリーンセンターの100m煙突を撤去へ|村本建設に決定

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神戸市は、落合クリーンセンターの煙突解体撤去工事を担う事業者を村本建設株式会社に決定した。市が公表した契約金額は9億2,180万円(税込み)。対象は高さ100mの煙突や渡り廊下などで、解体作業は2028年9月30日まで、後片付けを含む業務期間は同年12月28日までとされている。

この施設は2009年10月にごみの焼却を停止した一方、同年12月からはごみ中継施設として使われている。今回の工事はセンター全体の解体ではない。稼働中の中継施設に隣接する旧焼却設備を、周辺環境と安全に配慮しながら撤去する事業だ。

撤去するのは煙突、渡り廊下、煙道など

落合クリーンセンターは神戸市須磨区中落合にある。かつての焼却設備はストーカ方式の3炉構成で、処理能力は合計450t/日だった。

神戸市の要求水準書によると、主な撤去対象は次のとおり。

  • 地上高さ100mの煙突(鉄筋コンクリート造の外筒と、内部の鋼製筒3本)
  • 工場棟と煙突側をつなぐ渡り廊下
  • 煙道と、煙突下部の白煙防止機器室・機械室内の機器

煙突や渡り廊下を撤去した後は、残る開口部を閉鎖することも求められる。工事の範囲を「焼却施設を丸ごと取り壊す」と捉えないことが大切だ。

ストーカ方式など、ごみ焼却施設の分類についてはごみ焼却施設の種類を解説した記事でも整理している。

中継施設の機能と解体工事をどう両立するか

要求水準書は、撤去後もごみ中継施設として使えるよう配慮することを求めている。一方、煙突の解体工事中は中継業務を停止する条件も明記した。

現場で重要になるのは、解体の工程と中継業務の停止期間をどう調整するかだ。工事車両の進入は敷地東側のボックスカルバートからに限られ、出入口には工事期間を通じて交通誘導員を配置する。具体的な施工方法や工程は、今後の施工計画や住民説明で確認したい。

汚染対策と周辺の安全確保も工事範囲

旧焼却設備の解体では、煙突・煙道内のダイオキシン類や石綿などについて、事前調査、除去、解体中の測定、撤去物の処理、事後調査までが工事範囲に含まれる。要求水準書は、除去工事で生じる汚染水について、処理・循環利用後も公共用水域へ放流せず、適切に処理するよう定めている。

高さ100mの構造物を撤去するため、敷地周辺の安全対策も欠かせない。落下防止措置を十分に設けられない工程では、落下高さに応じた安全対策区域を設定する。煙突東側のグラウンドには仮囲いを設け、北側歩道には警備員を配置する条件だ。騒音・振動の常時測定と、近隣住民が結果を確認できる表示も求められている。

解体作業は2028年9月末まで

神戸市の公表では、村本建設が1社の応募から選ばれ、契約金額は9億2,180万円(税込み)。業務期間の終点は2028年12月28日だが、要求水準書では後片付けを除く解体作業を同年9月30日までに終えるとしている。

焼却を停止した設備を撤去しながら、敷地に残る中継施設の役割を維持する。今回の事業では、100m煙突の解体そのものに加え、汚染対策、周辺の安全確保、中継業務の停止と再開をどう工程に組み込むかが注目点となる。

参考・出典

※アイキャッチは構想イメージであり、実際の施設の写真ではありません。

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